レプリカ時計ジャガー・ルクルトのレベルソやフランク・ミュラーのダブルフェイス・クロノグラフなど、時計の表と裏で「２つ」の文字盤を持つ時計は、いくつか存在する。では、１つの腕時計で「４つの顔」を持つことは、可能なのか？ フランス・パリの新進気鋭な時計ブランド、BYRNE（バーン）の文字盤に注目してほしい。３・６・９・12時位置のインデックスは、ムーブメントの一部として、クルッと回転。一見するとフラットな文字盤に見えるが、４つの大きなインデックスは、４つのキューブになっている。１つの軸で４つの面を表示することのできるキューブが回転することで、４つの違う「顔」が現れるという仕組みだ。
毎晩真夜中、日付が変わると同時に、この４つのキューブはランダムに切り替わる。つまりオーナーは、毎朝違うダイヤルとご対面できるのだ。時計師、ジョン・バーン氏は、この時計のアイデアを、パリのオペラ座で素早く回転するバレエダンサーを見ている時に思いついたという。帰宅後彼は、さっそく工房に戻り、時計製作をスタート。しかし、最終的な完成までには４年以上の時間がかかったという。
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